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TOBI STUDY | 東美スタディ ・ 今週のアートシーン

#3日本の“つくる文化”は、もう世界の本流だ

2026年7月24日号 ・ 世界のいま特集 ・ 3分で読める
用語=用語集で意味を調べる 固有名=外部の出典へ

「好きなことを仕事にできるの?」──その問いに、いま世界が“数字”で答えている。マンガの売上はもう半分以上が海外、世界で一番売れたアニメ映画は日本発、そして夏のコミケは今年で50年。日本の“つくる文化”が世界の本流になった現在地を、3分で。

同人文化🇯🇵 東京(来月)

世界最大の“自作即売”が、今年で50年

8月15〜16日、東京ビッグサイトで世界最大の同人イベント コミックマーケット(C108) が開かれる。1975年に始まったコミケは、今年が50周年イヤー(C106〜C108がその記念シリーズ)。個人や サークル参加 の作り手が、自分で作った作品を自分の手で売る──“つくって、売る”を半世紀続けてきた場だ。今夏は東4〜6ホールが工事中のため、例年よりやや小さめの規模になる。同人 の文化は、海外からの参加者も年々増えている。

💡 話せるタネ「自分で作って、自分で売る」を50年。世界のどこにもない規模の“個人発の市場”が、日本にある。
市場🌐 世界

マンガの売上、もう半分以上が“海外”

日本のマンガは、いまや輸出産業だ。世界のマンガ市場は2025年の約193億ドルから、2026年には約231億ドルへ拡大する見込み。日本のマンガ産業では海外売上が全体の51.5%(2023年)を占め、海外が国内を上回ったのは2021年のこと。国別ではフランスが海外2位、北米は世界売上の約38.5%を占める。翻訳・現地化=ローカライズ の高速化も、世界展開を後押ししている。

💡 話せるタネあなたが日本語で読んでいるマンガ。その売上の半分以上は、もう海外から来ている。描いた作品が、言葉の壁を越えて世界で買われる時代。
アニメ🌐 世界

世界で一番売れたアニメ映画は、日本発

『鬼滅の刃 無限城編』が全世界で約8億ドルを稼ぎ、興行収入 で歴代アニメ映画の世界1位に立った。日本映画としても史上最高で、アメリカでは非英語映画として25年ぶりに記録を塗り替え、公開初週の興収もアニメ史上最高。2025年の世界アニメ興収は約38億ドルに達し、アニメはもう“ニッチ”ではなく、世界の映画館を動かす主役になっている。

💡 話せるタネ世界で一番売れたアニメ映画は、日本のスタジオが作った。字幕でも吹替でも、世界中が同じ日本の作品に並ぶ。
国際公募🇮🇹 ボローニャ

世界の“頂点”に、日本の絵描きが並ぶ

絵本イラストの世界最高峰、イタリアの ボローニャ国際絵本原画展。今年は94の国と地域から20,790点の応募が集まり、ショートリスト として選ばれたのはわずか75人(31か国)という狭き門だ。その巡回展は毎年、世界に先がけて日本から始まる(40年以上続くJBBYとの縁)。日本の描き手にとって、憧れの頂点であり続けている。

💡 話せるタネ2万点から75人。絵本の世界の“甲子園”のような舞台に、日本の絵描きが毎年挑んでいる。
挑戦の入口🌐 国際

“いま応募できる”世界の賞もある

憧れの頂点だけでなく、いま挑める舞台もある。日本イラストレーター協会の JIA国際イラストレーションアワード は、国籍も年齢も問わず世界中から作品を募る公募展。2次選考は7月末、発表は8月で、プロもアマも同じ土俵に立つ。賞金は総額80万円規模。「世界で戦う」は、遠い誰かの話ではなく、一枚の絵から始められる。

💡 話せるタネ世界の絵の賞は、いまや誰でも応募できる。高校生の一枚が、世界の中から選ばれることだって起こりうる。
今週はここまで。
コミケ50年、輸出されるマンガ、世界一のアニメ映画、そして世界の登竜門──日本の“好き”は、もう世界の“ふつう”になっていました。(なお今夜、サンディエゴではアメコミのアイズナー賞の結果が発表。前号でお伝えした永井豪さんの殿堂入りも、正式に。)次号は火曜の朝に。
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