アニメの歌声が、そのまま海外で歓声になる
8月7日〜9日、カナダ・モントリオールで、この地域を代表するアニメの祭典 「Otakuthon(オタクソン)」 が開催中だ。今年のゲストには日本のアーティストがずらりと並ぶ。『ノーゲーム・ノーライフ』などの主題歌で知られる鈴木このみ、『Fate/Zero』『ソードアート・オンライン』の主題歌を歌ってきた春奈るな、そして声優の三宅健太、佐々木望らが海を渡る。日本のアニメを“音”から支えるアニソン(アニメソング)が、北米の観客の前で日本語のまま披露される。
モントリオールで日本のアニメソングが響き、ニューヨークでアイドルの応援文化が形になり、ロンドンでは日本人デザイナーの大回顧展、ヴェネチアの映画祭には“マンガ家をめざす少女”の物語――。この夏、きみが夢中になっているアニメもマンガもデザインも、世界のあちこちで“いま”を動かしている。海の向こうは、思ったよりずっと近い。6つの景色を、3分で。
8月7日〜9日、カナダ・モントリオールで、この地域を代表するアニメの祭典 「Otakuthon(オタクソン)」 が開催中だ。今年のゲストには日本のアーティストがずらりと並ぶ。『ノーゲーム・ノーライフ』などの主題歌で知られる鈴木このみ、『Fate/Zero』『ソードアート・オンライン』の主題歌を歌ってきた春奈るな、そして声優の三宅健太、佐々木望らが海を渡る。日本のアニメを“音”から支えるアニソン(アニメソング)が、北米の観客の前で日本語のまま披露される。
8月20日〜23日、ニューヨークの巨大会場ジャヴィッツ・センターで、アメリカ東海岸最大のアニメ大会 「Anime NYC」 が開かれる。今年は初の企画「Big Apple Idol Fest」が23日に登場。世界各地から集まったアイドルが同じステージに立ち、観客がペンライトを振って応援する、日本式のアイドルコンサートを再現する催しだ。出演者には、2024年にデビューした2.5次元(アニメの二次元とリアルの三次元の“あいだ”の表現)アイドル、Mai Urania らが名を連ねる。アニメと地続きの“応援”文化が、そのまま海を渡っている。
ロンドンのデザイン・ミュージアムで、10月4日まで 「NIGO: From Japan with Love」 が開催中だ。NIGO(ニゴー)は、1990年代の東京・原宿でブランド「A BATHING APE®」を立ち上げ、ストリートウェア(街の若者文化から生まれたカジュアル服)を世界のファッションへ押し上げた日本人クリエイター。いまはパリの名門「KENZO」のアーティスティック・ディレクターを務める。約700点の品々に加え、10代の頃の自室の再現や、本人が焼いた陶器まで並ぶ。日本国外では初となる、本格的な回顧展だ。
9月2日〜12日のヴェネチア国際映画祭で、是枝裕和監督の新作『ルックバック』が、最高賞を争うコンペティション部門に選ばれた。原作は藤本タツキの同名マンガ。マンガ家になる夢を追う二人の少女を描いた物語で、2024年にはアニメ映画にもなった作品だ。それを、世界的に評価される是枝監督が実写化(マンガやアニメを、俳優が演じる映像に作りかえること)し、世界三大映画祭のひとつで披露する。“絵を描くこと”そのものを描いた物語が、海を越えて評価の舞台に立つ。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)が9月27日から、「Full Disclosure: The Edge of Information Design(情報デザインの最前線)」 を開く。MoMAが情報デザインだけをテーマに掲げる展覧会は、これが初めてだという。天気予報の図、路線図、統計のグラフ、アプリの画面――複雑な情報を、パッと見て分かる形に変える仕事がインフォグラフィックだ。会場にはデジタルと紙、あわせて30点が並ぶ。絵を“うまく描く”だけでなく、“分かりやすく設計する”のも、立派なデザインの仕事だと教えてくれる。
外務省が主催する 「日本国際漫画賞」 が、2026年で20回目を迎えた。海外のマンガ家を対象にした賞で、今年も4月から6月にかけて世界中から作品を募った。最優秀賞(金賞)と3つの銀賞に選ばれた作家は、日本に招待される。セリフを翻訳しなくても、絵とコマ割り(絵をコマに分け、時間や動きの流れを見せる技法)だけで物語が伝わる――それがマンガという表現の強みだ。日本で生まれた“マンガ”は、いまや世界中の人が描く、共通の言葉になっている。