PERSPECTIVE TRAINING

奥行きは、線で作れる。

奥に行くほど小さく、平行な線は1点に集まる——遠近法(パース)にはかっちりした幾何のルールがあります。
消失点とアイレベルを実際に動かして、立体的な空間の描き方を体で覚えましょう。

STEP 1

パースの3つのことば

遠近法は3つの用語さえ押さえればOK。アイレベル(目の高さ)、 消失点(平行な線が集まる点)、そして近大遠小(近くは大きく遠くは小さく)です。

👁

アイレベル(EL)

見ている人の目の高さ=水平線。これより上は見上げ、下は見下ろしになります。消失点はこの線上に乗ります。

消失点(VP)

奥に伸びる平行な線が1点に集まる点。1個なら1点透視、2個なら2点透視。

📏

近大遠小

近いものほど大きく、遠いものほど小さく描く。これだけで奥行きが生まれます。

🧊

1点 / 2点 / 3点

正面から見る箱=1点、角から=2点、見上げ/見下ろしも加えると=3点透視。

STEP 2

1点透視を動かす

オレンジの消失点(VP)青のアイレベル(水平線)をドラッグしてみましょう。 床のグリッドと箱の奥行き線がすべて消失点に集まること、目線の高さで見え方が変わることを体感できます。

消失点と —— アイレベルの線(またはその上の取っ手)をドラッグ。

  • 消失点を動かすと、すべての奥行き線が追従
  • アイレベルを上げると見下ろし、下げると見上げ
  • 消失点に近いものほど小さい=遠い
STEP 3

2点透視を動かす

箱を角から見ると、左右の面がそれぞれ別の消失点へ向かいます。 2つの消失点(左右)をドラッグして、箱の向きや見え方がどう変わるか確かめましょう。 消失点を離すほど自然、近づけるほど広角でゆがんで見えます。

左右の ⊙ 消失点 をドラッグ。両方ともアイレベル(水平線)の上を動きます。

  • 消失点が近い=広角レンズのような強いパース
  • 消失点が遠い=望遠ぎみで自然な見え
  • 縦の線は垂直のまま(これが2点透視)
STEP 4

遠近法クイズ

パースの理解度チェック!背景や立体を描くときの土台になります。

PLUS

パースが上手になるコツ

1. 最初にアイレベルを引く

絵の「目の高さ」を決めるのが第一歩。ここに消失点を乗せると、空間がブレません。

2. 消失点は画面の外でもOK

2点透視の消失点は紙からはみ出すことも多い。机の上に仮の点を置いて線を引きます。

3. 消失点は離し気味に

近すぎると魚眼のように歪みます。自然に見せたいなら消失点は広めにとる。

4. 縦線は垂直に保つ

1点・2点透視では、垂直の線はまっすぐ縦のまま。傾けるのは3点透視のときだけ。

透視図法の使い分け

図法消失点見え方・使いどころ
1点透視1個正面から見た部屋・廊下・道。安定して分かりやすい
2点透視2個角から見た建物・箱。立体感が出てよく使う
3点透視3個見上げる高層ビル・見下ろす俯瞰。ダイナミック
遠近法の合言葉: ① まずアイレベルを決める ② 奥行き線は消失点に集める ③ 近大遠小・縦は垂直 —— 箱を正しく描ければ、家具も建物もキャラの立体も同じ理屈で描けます。