01
グリッドを、
壊す
出発点は完璧なスイス・グリッド。そこから少しずつ、規則を手放す。
ヴァインガルトはバーゼルでスイス・タイポグラフィを学び切った上で、それを揺さぶった。スライダーを右へ——整然とした誌面が、ニュー・ウェイヴを経て、カーソン的な混沌へ。
02
メンフィスの、
遊び
1981年ミラノ。ソットサスらの「メンフィス」が家具とグラフィックを塗り替えた。
ジグザグ、うねうね、テラゾー(人研ぎ)模様、原色のぶつけ合い。「良い趣味」の正反対を、わざと。シャッフルして、80年代の遊び心を浴びよう。
03
自由を、
読む
壊した人たちは、みんな規則の達人だった。
誰が、どこで、何を壊したのか。ポストモダンの人と場所を知ると、「自由なデザイン」の重みが変わる。
「読みやすさを、
— デイヴィッド・カーソン
伝わることと混同するな。」
スイスの規則(Room 03)→ その破壊(この部屋)→ そして現在。歴史は振り子のように、 秩序と自由のあいだを行き来してきた。大切なのはどちらが正解かではなく、 壊した人はみな、先に規則を学び切っていたということ。 あなたがグリッドを学ぶ理由は、いつか自分の意思でそれを壊すためでもある。