01
モジュラー
グリッド
紙面を縦のカラムと横のフィールドで分割し、その交点が生む 「モジュール」を基本単位とする。要素はモジュールに従って配置され、 異なるページの間にも一貫した秩序が生まれる。
Webでは display: grid がこれをそのまま引き受ける。
12カラムは2・3・4・6で割り切れ、印刷の段組と同じ柔軟さを持つ。
このサイトは 1180px のコンテンツ幅・12カラム・
24px のガターで構成している。
大きなモジュールは主役の図版や見出しに。
中モジュールは本文・キャプション。
同じ単位の反復が秩序を生む。
結合と分割は
すべて格子の上で。
余白もまた
モジュールである。
位置は感覚でなく
システムが決める。
02
ベース
ライン
すべての文字は、見えない水平線の上に揃って立つ。 行送りの倍数を一つの単位とし、見出しも本文も画像も、 その垂直リズムに吸着させる。
このページの基本単位は 8px、本文の行送りは
28px。マージンも余白もすべてこの倍数だ。
右の「ベースライン」を点灯すると、文字がリズムに乗っているのが見える。
垂直のリズム
1行ごとの送りを定数として固定すると、段落・見出し・余白のすべてが同じ拍子で刻まれる。読み手の目は次の行の位置を予測でき、紙面は静かに整う。
逆に言えば、リズムを破る要素は意図的でなければならない。例外には理由が要る —— これがシステムの規律である。
なぜ揃えるのか
偶然の美しさは再現できない。グリッドは「なぜここに置くか」に答えを与え、デザインを個人の感覚から共有可能な方法論へと引き上げる。
03
比率と
マージン
カラム幅・段間・マージンは、思いつきでなく一貫した比率で決める。 数の関係が、紙面に見えない緊張と安定を与える。
8px
基本単位
すべての寸法の最小公倍数
12
カラム数
2・3・4・6で分割できる
24px
ガター
基本単位の3倍
1.5
タイポ比率
サイズ間の倍率
04
タイポ
グラフィ
グリッドはタイポグラフィに奉仕する。サンセリフ、左揃え・ラギッドライト、 限られた級数。文字組みそのものが構造を語る。
Aa 組
Aa 組版
Aa グリッド
Aa 本文 — 読みやすさは秩序から生まれる
AA キャプション・ラベル
05
客観性と
機能
「グリッドシステムを使うデザイナーは、自らの仕事を 建設的で未来志向の態度で捉える」 —— J. ミューラー=ブロックマン。
装飾は退き、情報の構造が前に出る。再現可能で、検証可能で、 個人の気分に依存しない。それは制約ではなく、創造のための土台だ。 Webにおいても、グリッドはレスポンシブの混沌に秩序を与え続ける。
規律のなかにこそ、
自由がある。