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Grid
Systems

グリッドシステムのきほん

ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンが活版・印刷の紙面で展開した グリッドシステムの原則を、Webの可変レイアウトへ踏襲する。 秩序・客観性・再現性 —— このページ自体が、いま語っているグリッドの上に組まれている。

01

モジュラー
グリッド

紙面を縦のカラムと横のフィールドで分割し、その交点が生む 「モジュール」を基本単位とする。要素はモジュールに従って配置され、 異なるページの間にも一貫した秩序が生まれる。

Webでは display: grid がこれをそのまま引き受ける。 12カラムは2・3・4・6で割り切れ、印刷の段組と同じ柔軟さを持つ。 このサイトは 1180px のコンテンツ幅・12カラム・ 24px のガターで構成している。

6 cols

大きなモジュールは主役の図版や見出しに。

3 cols

中モジュールは本文・キャプション。

3 cols

同じ単位の反復が秩序を生む。

4 cols

結合と分割は
すべて格子の上で。

4 cols

余白もまた
モジュールである。

4 cols

位置は感覚でなく
システムが決める。

02

ベース
ライン

すべての文字は、見えない水平線の上に揃って立つ。 行送りの倍数を一つの単位とし、見出しも本文も画像も、 その垂直リズムに吸着させる。

このページの基本単位は 8px、本文の行送りは 28px。マージンも余白もすべてこの倍数だ。 右の「ベースライン」を点灯すると、文字がリズムに乗っているのが見える。

垂直のリズム

1行ごとの送りを定数として固定すると、段落・見出し・余白のすべてが同じ拍子で刻まれる。読み手の目は次の行の位置を予測でき、紙面は静かに整う。

逆に言えば、リズムを破る要素は意図的でなければならない。例外には理由が要る —— これがシステムの規律である。

なぜ揃えるのか

偶然の美しさは再現できない。グリッドは「なぜここに置くか」に答えを与え、デザインを個人の感覚から共有可能な方法論へと引き上げる。

03

比率と
マージン

カラム幅・段間・マージンは、思いつきでなく一貫した比率で決める。 数の関係が、紙面に見えない緊張と安定を与える。

8px

基本単位
すべての寸法の最小公倍数

12

カラム数
2・3・4・6で分割できる

24px

ガター
基本単位の3倍

1.5

タイポ比率
サイズ間の倍率

04

タイポ
グラフィ

グリッドはタイポグラフィに奉仕する。サンセリフ、左揃え・ラギッドライト、 限られた級数。文字組みそのものが構造を語る。

63 / 900

Aa 組

42 / 700

Aa 組版

28 / 500

Aa グリッド

18 / 400

Aa 本文 — 読みやすさは秩序から生まれる

13 / 500

AA キャプション・ラベル

05

客観性と
機能

「グリッドシステムを使うデザイナーは、自らの仕事を 建設的で未来志向の態度で捉える」 —— J. ミューラー=ブロックマン。

装飾は退き、情報の構造が前に出る。再現可能で、検証可能で、 個人の気分に依存しない。それは制約ではなく、創造のための土台だ。 Webにおいても、グリッドはレスポンシブの混沌に秩序を与え続ける。

規律のなかにこそ、
自由がある。