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← Museum Experience 約68,000 — 17,000年前 · スラウェシ / ヨーロッパ

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洞窟壁画と絵のはじまり

いま確認されているかぎり、人類最初の「作品」は、狩りの絵でも神の像でもなく、壁に吹き付けられた手のあとだった。 インドネシア・ムナ島の手形は少なくとも6万8000年前。確かな年代を持つ最古の「物語の絵」は、 同じスラウェシの5万1200年前——ヨーロッパの洞窟より、ずっと早い。 絵のはじまりを、あなたの手で確かめよう。

01

手を、
残す

絵筆の発明より先に、人類はエアブラシを使っていた。

手を壁に当て、口に含んだ顔料を吹き付ける。手をどけると、そこに「いた」証拠が残る——ネガの手形ステンシル。スラウェシからヨーロッパ、パタゴニアまで、世界中の洞窟に同じ手法の手形が残っている。壁に手を置いて(長押し)、吹き付けてみよう。

02

闇で、
見る

洞窟の絵は、真っ暗闇の中にある。

壁画の多くは洞窟の奥、日光の届かない場所に描かれた。描いた人が持っていたのは、獣脂のランプや松明の小さな灯りだけ。ゆらぐ光の中で、絵は現れては闇に沈む。ライトを動かして、壁画を発見しよう。

03

時間を、
測る

「大昔」の解像度を上げよう。

ラスコーもショーヴェも「大昔の壁画」とひとくくりにされがちだが、その間には2万年近い時間が流れている。絵のはじまりの年表感覚を、4問で。

「絵は、文字より
4万年以上早い。」

— 最古の物語絵画 約5万1200年前 / 最古の文字 約5200年前(メソポタミア)

5万年前の手形と、あなたがさっき壁に吹き付けた手形は、同じ欲求から生まれている—— 「ここにいた」と残すこと。それが絵と、デザインの出発点だ。 そしてラスコーは公開から15年足らず、観客の吐く息で壁画が傷み、1963年に閉鎖された。 描くことと同じくらい、残すことも戦いだということを、絵のはじまりの部屋は教えてくれる。 彼らが使った赤と黄色の正体は——次の部屋「顔料と色の歴史」へ続く。

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