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← Museum Experience 平安 — 現代 · 約20,000種

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家紋のきほん

家紋は、九百年前から続くアイデンティティ・デザイン。 円のなか、白と黒、限られたモチーフ——それだけの制約から、 約2万種の紋が生まれた。秘密は引き算対称の設計にある。 世界最古級の「ロゴシステム」を、手で動かして確かめよう。

01

円と、
引き算

家紋の原則——円におさめ、飾りを削ぎ、白黒だけで語る

植物も、道具も、星も、紋になるときは徹底的に単純化される。遠くの旗でも、小さな着物の胸元でも、一瞬で「どの家か」が分かるように。見本帳の紋を選んで、かたちの由来を見てみよう。

02

対称の
設計図

多くの紋は、1つのモチーフを回転させて作られている。

「三つ」「五つ」「八つ」——紋の名前に数が多いのはそのため。モチーフと分割数と枠を選ぶだけで、紋のかたちが立ち上がる。紙に墨で染め抜いた職人と同じ設計を、ここで試そう。

03

紋を、
読む

紋は読める。かたちの数と由来が、そのまま名前になる。

「三つ鱗」「九曜」「武田菱」——名前とかたちの対応が分かれば、初めて見る紋も読み解ける。歴史で見た、あの家の紋を当ててみよう。

「最小のかたちに、
最大の意味を。」

— 家紋、九百年つづくアイデンティティ・デザイン

円におさめる・引き算する・対称で組む——家紋の設計は、現代のロゴデザインと まったく同じ課題に答えている。小さくても潰れない、遠くからでも分かる、誰が写しても同じになる。 ノイラートの絵ことば(Room 06)より何百年も前に、日本はすでに 再現可能な記号のシステムを持っていた。

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