01
縞が、
うねる
ライリーの《カレント》(1964)の原理——波打つ平行線。
ただの黒い線でも、うねりの位相が少しずつずれると、目は追い切れずに「ちらつき」を起こす。うねりと密度を上げて、画面が動き出す瞬間を探そう。
02
平面が、
ふくらむ
ヴァザルリの得意技——マス目の変形だけで作る立体。
陰影は一切使わない。市松模様のマス目を中央だけ拡大すると、脳が勝手に「球が飛び出している」と解釈する。ふくらみを操作してみよう。
03
幻の点が、
またたく
ヘルマン格子(1870)——オプ・アートより90年早い発見。
黒いブロックの間の白い道。その交差点に、描いていないはずの灰色の点がまたたく。道幅を変えると、幻の点は現れたり消えたりする。
「絵は動かない。
— オプ・アート、網膜のダンス 1960s
動くのは、目のほうだ。」
1965年、MoMAの展覧会「The Responsive Eye」でオプ・アートは世界を揺らした。 作品の完成場所はキャンバスではなく観客の網膜——鑑賞者がいなければ作品は完成しない。 この考え方は、いまのインタラクティブデザインや生成アートの 直系の先祖だ。あなたがいま動かしたスライダーも、その系譜の上にある。