VALUE & TONE TRAINING

濃淡を、自在にあやつる。

デッサンは「線」より「調子(トーン)」。明るい〜暗いの段階を作り分けられると、絵が一気に深くなります。
グレースケール・鉛筆の濃さ・ハッチングを体感して、濃淡をコントロールする目と手を鍛えましょう。

STEP 1

トーン(明度の段階)とは

トーン(調子)は、白から黒までの明るさの段階のこと。 この段階を9段くらいに整理して「いま描いているのはどの明るさか」を意識すると、 のっぺりせず立体的に描けます。鉛筆はH(硬い=薄い)〜B(柔らかい=濃い)で濃さを変えます。

9段グレースケール(明 → 暗)

鉛筆の硬度と濃さ

薄い・硬い
4H2HH HBB2B 4B6B
濃い・柔らかい
🎚️

明度(value)

色の「明るさ」。色相を抜いて白黒で考えると、明暗の構造が見えやすくなります。

グレースケール

白〜黒の段階。プロは「3〜9段」に絞って描き、メリハリを作ります。

✏️

ハッチング

細い線を平行に引いて濃淡を作る技法。重ねる(クロス)ほど濃くなります。

👀

目を細める

細目で見ると色や細部が消え、明暗だけが見える。トーンを比べる定番のコツ。

STEP 2

明度マッチング(目を鍛える)

デッサンで大事なのは「見た明るさを正しく再現する」目。 左のお手本のグレーと同じ濃さになるよう、スライダーで右を合わせて「決定」しましょう(全3問)。

お手本
あなた
濃さ50%

スライダーを動かして、お手本と同じ濃さに。

STEP 3

ハッチングで濃淡を作る

鉛筆は「線の重ね方」で濃さを作ります。線を詰める重ねる(クロス)ほど濃く見えます。 下のスライダーとボタンで、目標の濃さに近づけてみましょう。

線の間隔12px
目標の濃さ
60%
いまの濃さ
0%

線を詰める・クロスさせると濃くなります。目標に近づけよう。

STEP 4

トーンの知識クイズ

濃淡のコントロールに必要な知識をチェック!

PLUS

濃淡が上手になるコツ

1. 一番暗い所と明るい所を先に決める

最暗部と最明部(ハイライト)を最初に置くと、間のトーンの基準ができてブレません。

2. 鉛筆は使い分ける

広い面はB系を寝かせて、細部はH系を立てて。1本で全部やろうとしないのがコツ。

3. こすってごまかさない

指やティッシュでこするのは最後の調整だけ。基本はハッチングの重ねで濃さを作る。

4. 目を細めて確認

細目で見ると明暗だけが残る。お手本と自分の絵を見比べて、トーンのズレを発見。

鉛筆の濃さ早見表

記号意味向いている使い方
H・2H・4HHard(硬い・薄い)下描き・細い線・明るい部分
HB・F中間万能。文字や軽い調子
B・2BBlack(柔らかい・濃い)本描き・中間〜暗部
4B・6Bとても濃い最暗部・ベタっとした影
トーンの合言葉: ① 明るさは「段階」でとらえる ② 最暗・最明を先に決める ③ 濃さは線の重ねで作る —— 色を白黒に置き換えて考えるクセがつくと、明暗の構造が一気に見えてきます。