COLOR BASICS TRAINING

その色、印刷でくすむ?

画面で見た鮮やかな色が、印刷したら「あれ、地味…」——よくある事故の正体はRGBとCMYKの違い
光の色と絵の具の色、2つの仕組みを体感して、色で失敗しないデザイナーになりましょう。

STEP 1

光の色とインクの色

色には2つの作り方があります。画面=光(RGB)は混ぜるほど明るく、 印刷=インク(CMYK)は混ぜるほど暗くなります。下のボタンで光とインクを混ぜて、違いを体感しましょう。

🔦 光の三原色(RGB)

加法混色:混ぜるほど明るく、3色そろうと。モニタ・スマホ・テレビはこの仕組み。

🖍 色材の三原色(CMY)

減法混色:混ぜるほど暗く、3色そろうと黒っぽく。絵の具・印刷インクはこの仕組み。

印刷の「K」は黒(Key plate)。CMYだけでは締まった黒が出ないので、黒インクを足してCMYKの4色で刷ります。
STEP 2

色は「数字」でできている

画面の色は R・G・B を 0〜255 で混ぜた数字。スライダーを動かすと、同じ色が HEX(Webの色コード)CMYK(印刷の割合)でどう表されるか分かります。

R0
G159
B230
HEX(Web)#009FE6
RGB0, 159, 230
CMYK(印刷・目安)100 / 31 / 0 / 10

ヒント:RGBは「光をどれだけ足すか」(0=消灯、255=全開)、CMYKは「インクを何%乗せるか」。 同じ色でも、表し方が用途で変わるだけです。

STEP 3

「印刷でくすむ」を体験する

画面で出せる鮮やかな色の中には、インクでは再現できない色があります。 色相スライダーを動かして、画面の色印刷の色(シミュレーション)を見くらべましょう。

特にくすみやすい色(画面 → 印刷)

これは分かりやすくした簡易シミュレーションです。実際の色は紙やインク、プロファイル(Japan Color等)で変わります。 ポイントは「鮮やかな青・緑・オレンジは印刷で沈みやすい」という感覚を持つこと。
STEP 4

RGB? CMYK? 用途で選ぶクイズ

作るものによって、使う色の方式(カラーモード)が変わります。 画面で見るもの=RGB紙に印刷するもの=CMYKが基本ルール。

PLUS

色で失敗しないコツ

1. 用途を先に決める

「Web用かな?印刷かな?」を最初に。印刷物ならIllustrator/PhotoshopのカラーモードをCMYKにして作り始めると安心。

2. 鮮やかな色は早めに確認

ビビッドな青・緑は印刷で沈みがち。CMYKでプレビューして、早い段階で色を調整しておく。

3. 黒は用途で使い分け

文字は K100(黒インクだけ)がシャープ。広い面はリッチブラック。RGBの「真っ黒」をそのまま入稿しない。

4. モニタは色が違う

機種ごとに色味が違います。大事な仕事はキャリブレーションと、刷り見本(色校正)で確認を。

用途別:どのカラーモード?

つくるものカラーモードひとこと
Webサイト・SNS・動画RGB画面で光る色。sRGBが基本
名刺・チラシ・ポスター印刷CMYKインクの色。入稿はCMYK指定が多い
写真(撮影データ)RGBRGBで保存→印刷時に変換
ロゴ(両方で使う)RGB+CMYK用途別に両方の版を用意
蛍光・金銀など特色(スポットカラー)CMYKで出ない色は専用インクで
色の3つの合言葉: ① 画面はRGB・印刷はCMYK ② 鮮やかな色は印刷で沈む ③ 黒と用途は最初に決める —— これで「思ってた色と違う!」がぐっと減ります。